基本を押さえる内部監査基礎講座 第3回 : 経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方

このコースについて

企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第3回目で、「経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方」(内部監査の価値を高める指摘と改善提案の標準手法)について学びます。

内部監査における監査報告書の指摘事項と改善提案の記載の仕方についてその価値を高めるための実践的なポイントを学んでいただけるコースです。

¥22,000 (税込)

説明

コース名:基本を押さえる内部監査基礎講座 第3回 – 経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方

受講期間:3か月(91日)

標準学習時間: 3時間

(うち、ビデオ聴取時間 2時間、理解度確認クイズを含む)

コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上

(修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります)

1.コース概要

企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第3回目で、「経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方」(内部監査の価値を高める指摘と改善提案の標準手法)について学びます。

経営に資する内部監査の価値は、内部監査報告書において監査の結果報告と併せて提示される指摘事項・改善提案の出来栄えによって決まる部分が大きいと思われます。

この価値を高めるには、こうした個々の指摘・提案事項の捉え方や書き方を工夫して標準化しておくことが重要です。

 内部監査報告書における記載項目全体の位置づけや表し方の概要は前回第2回でも要点を解説しましたが、今回は内部監査の出来栄えに関し重要な指摘事項と改善提案に焦点をしぼっての、内部監査における指摘事項と改善提案の切り出し方、書式、文章表現などの標準例を具体的な業務監査の事例として紹介いたします。こうして指摘と改善提案にインテリジェンスを与えて監査報告書を専門的な作品に仕上げる規律とルールをお伝えするつもりです。

  この分野はIIAその他の実務指針が少ないこともあって、あまり検討もせずに社内の慣行を踏襲している企業が多いようですが、それだけに見直しの効果は潜在的に高く、 これまで習慣的に続けてきた報告書の書き方やその前提となる監査における指摘事項や改善提案の進め方を体系的に整理して改善するきっかけになればと思います。

2.コースの目的

・内部監査における監査報告書の指摘事項と改善提案の記載の仕方についてその価値を高めるための実践的なポイントを学んでいただけるコースです。

3.受講対象者

・内部監査担当者

・監査役

4.受講の前提知識

特にございません。

5.講師

藤井範彰

公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive)

監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。

著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。

7.カリキュラム

1.経営に資する内部監査の捉え方と監査の指摘と改善提案の位置づけ 

2.内部統制の核心にせまる監査の指摘と提案を導くロジックと記載内容    

3.事例から感じ取る指摘と改善提案の勘どころ                    

4.まとめ:内部監査を高度化させる要点