基本を押さえる内部監査基礎講座 第1回 : 内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ

このコースについて

企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第1回目で、「内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ」について学びます。以下のような内容がカバーされています。

・内部監査の歴史を学ぶ

・三様監査、ディフェンス・モデルにおける内部監査の役割を学ぶ

・経営に資する内部監査、内部監査の今日的課題について学ぶ

 

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¥22,000 (税込)

説明

コース名: 基本を押さえる内部監査基礎講座 【第1回】‐ 内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ【 経営目線で捉える内部監査の仕組み 】

受講期間:3か月(91日)

標準学習時間: 2.5時間

(うち、ビデオ聴取時間 1.7時間、理解度確認クイズを含む)

コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上

(修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります)

1.コース概要

企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第1回目で、「内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ」について学びます。

内部監査の専門性があまり認知されてない日本では人事異動で監査部に配属されて初めて監査機能に取り組むケースが般的ですし、公認会計士や監査役による法定の監査に比べて監査の役割も低く見られがちです。しかし経営に資する監査という内部監査の本来の役割を目指すことで内部監査固有のメリットや必要性も意識されてきます。

また、米国で発展したIIA(内部監査人協会)の基準や指針を業務慣行や組織風土の異なる日本企業でも権威としてそのまま受容するのも問題で、むしろ欧米で発展した監査の理論や手法を日本企業の風土や業務慣行の中で機能するようにいかに工夫して適用できるかに監査のプロとしての力量が発揮されます。 こうして監査や内部統制の理論を足下の実務につなげて機能させるのが経営に資する内部監査への道筋です。そのための課題には内部監査の組織内の位置づけや役割を含むガバナンス面と監査の具体的手続きや方法論などの実務面の両方が含まれます。第1回目の講座では、前者のガバナンス面を対象としています。

2.コースの目的

・内部監査の歴史を学ぶ

・三様監査、ディフェンス・モデルにおける内部監査の役割を

学ぶ

・経営に資する内部監査、内部監査の今日的課題について学ぶ

3.受講対象者

・内部監査担当者

・監査役

4.受講の前提知識

特にございません。

5.講師

藤井範彰

公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive)

監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。

著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。

6.カリキュラム

1.内部監査の発展の歴史と高度化の方向

2.三様監査におけるそれぞれの監査の特徴と相互関係

3.ディフェンス・モデルに学ぶ内部監査の役割

4.経営に資する内部監査の2つの機能

5.追補:日本企業の内部監査として検討すべき今日的な課