コース名:基本を押さえる内部監査基礎講座 第4回 -経営に資する内部監査の体制作りとリスク対応プロセス 受講期間:3か月(91日) 標準学習時間: 3時間 (うち、ビデオ聴取時間 2.2時間、理解度クイズ確認、参考資料学習時間を含む) コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上 (修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります) | |
1.コース概要 | 企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第4回目で、「経営に資する内部監査の体制作りとリスク対応プロセス」について学びます。 企業経営に貢献する内部監査の体制をデザインする際には、企業ごとに異なる内部監査の組織内の位置づけや内部監査に期待される機能の重点や方向性などの検討を踏まえた体制整備が必要となります。これは外部監査のように制度的に決っている監査とは異なり企業ごとの対応が必要です。その際の検討のポイントについて解説いたします。 また、最近では内部監査にリスクベースの監査を導入して監査の高度化を目指す企業も増えていますが、IIAの国際基準でもリスクべースの監査計画の策定が求められているように、リスクベースは選択肢というよりは経営に資する内部監査を支える基本となる手法です。年間の監査計画の設定のための年次のリスク評価の進め方やその評価結果に基づく年間の監査計画の設定の仕方、それから個別監査の計画時のリスク評価と監査の実施、更には監査報告の書き方などにおいてもリスク対応が期待されます。 加えて、そうした監査が機能する前提としては、企業のガバナンス体制における内部監査の位置づけや役割及び社内のリスクマネジメント部門など他のリスク管理機能との連携なども重要です。 こうしたリスクベースの内部監査について理論的な考え方と共に実務において具体化するためのアプローチを順を追って解説いたします。 |
2.コースの目的 | ・経営に資する内部監査、リスクベースの内部監査の進め方 などについて実践的なポイントを学んでいただけるコースです。 |
3.受講対象者 | ・内部監査担当者 ・監査役 |
4.受講の前提知識 | 特にございません。 |
5.講師 | 藤井範彰 公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive) 監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。 著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。 |
7.カリキュラム | 1.経営に資する内部監査の体制をデザインするための検討項目 ・経営に資する内部監査の考え方と実務上の留意点 ・企業の組織体制と経営の意向を踏まえた内部監査機能を設計するための検討事項 ・経営に対する説明責任を果たすリスクベース監査の仕組み作り 2.内部監査におけるリスクベースの理論と実務展開 ・IIAの規定と監査実務から見たリスクべースの理論と進め方 ・リスクベースによる監査の付加価値向上と品質管理 3.年次のリスク評価から監査計画の策定までの実務対応 ・年次リスク評価のプロセスと年間監査計画へのつなぎ方 ・個別監査の計画 における注意点 |
基礎
基本をおさえる内部監査基礎講座【第3回】- 経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方
コース名:基本を押さえる内部監査基礎講座 第3回 – 経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方 受講期間:3か月(91日) 標準学習時間: 3時間 (うち、ビデオ聴取時間 2時間、理解度確認クイズを含む) コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上 (修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります) | |
1.コース概要 | 企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第3回目で、「経営に資する内部監査の指摘と改善提案の進め方」(内部監査の価値を高める指摘と改善提案の標準手法)について学びます。 経営に資する内部監査の価値は、内部監査報告書において監査の結果報告と併せて提示される指摘事項・改善提案の出来栄えによって決まる部分が大きいと思われます。 この価値を高めるには、こうした個々の指摘・提案事項の捉え方や書き方を工夫して標準化しておくことが重要です。 内部監査報告書における記載項目全体の位置づけや表し方の概要は前回第2回でも要点を解説しましたが、今回は内部監査の出来栄えに関し重要な指摘事項と改善提案に焦点をしぼっての、内部監査における指摘事項と改善提案の切り出し方、書式、文章表現などの標準例を具体的な業務監査の事例として紹介いたします。こうして指摘と改善提案にインテリジェンスを与えて監査報告書を専門的な作品に仕上げる規律とルールをお伝えするつもりです。 この分野はIIAその他の実務指針が少ないこともあって、あまり検討もせずに社内の慣行を踏襲している企業が多いようですが、それだけに見直しの効果は潜在的に高く、 これまで習慣的に続けてきた報告書の書き方やその前提となる監査における指摘事項や改善提案の進め方を体系的に整理して改善するきっかけになればと思います。 |
2.コースの目的 | ・内部監査における監査報告書の指摘事項と改善提案の記載の仕方についてその価値を高めるための実践的なポイントを学んでいただけるコースです。 |
3.受講対象者 | ・内部監査担当者 ・監査役 |
4.受講の前提知識 | 特にございません。 |
5.講師 | 藤井範彰 公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive) 監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。 著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。 |
7.カリキュラム | 1.経営に資する内部監査の捉え方と監査の指摘と改善提案の位置づけ 2.内部統制の核心にせまる監査の指摘と提案を導くロジックと記載内容 3.事例から感じ取る指摘と改善提案の勘どころ 4.まとめ:内部監査を高度化させる要点 |
基本を押さえる内部監査基礎講座 【第2回】- 内部監査の成果物にふさわしい監査報告書の書き方
コース名:基本を押さえる内部監査基礎講座 第2回 – 内部監査の成果物にふさわしい監査報告書の書き方 受講期間:3か月(91日) 標準学習時間: 3時間(うち、ビデオ聴取時間2時間、理解度確認クイズを含む) コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上(修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります) | |
1.コース概要 | 企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第2回目で、「内部監査の成果物にふさわしい監査報告書の書き方」について学びます。 内部監査では、法定監査のように決った監査基準もなく自由に監査対応ができるとは言え、経営に資する監査という本来の使命を果たすには、企業経営に適合した監査の手法や報告制度を自ら考案して実践に映すことが重要です。そうした内部監査の価値の多くは、その成果物たる監査報告書の出来映えで決まりますが、監査報告書の書き方に不備のある事例も良く見かけます。 一般に内部監査機能の中心は保証業務(アシュアランス)に置かれて、監査の結果は監査報告書によって正式に報告されます。こうした監査結果の最終的伝達はIIA(内部監査人協会)においてもアシュアランスの種類に応じた監査意見による報告が求められていますが、日本企業の監査報告書には、まともな監査結果の記載がなかったり、監査意見が記載されていても意見表明の書き方が実態にそぐわず理論的でない事例が少なくないようです。 法定監査のように詳細な基準への準拠が求められない内部監査においても、監査の進化・発展の前提として押えておくべき内部監査の基礎要件はあります。今回は、監査の最終成果物である監査報告から考えられる監査の基礎要件について、IIAの指針も踏まえて各社の最終成果物のスタンダードの作成の参考になるように理論と実務の両面からわかりやすく解説いたします。 |
2.コースの目的 | ・内部監査における監査報告書の構成要素と記載項目(エグゼクティブサマリー、監査意見、指摘・改善提案等)、報告会の進め方などについて実践的なポイントを学んでいただけるコースです。 |
3.受講対象者 | ・内部監査担当者 ・監査役 |
4.受講の前提知識 | 特にございません。 |
5.講師 | 藤井範彰 公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive) 監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。 著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。 |
7.カリキュラム | 1.監査報告書の構成要素と記載項目の実務論点 2.監査報告書に散見される内部監査の基礎要件の不備 3.監査意見の標準文書の設定 4.指摘・改善提案を導くロジックの組み立てと記載内容 5.監査の内容に整合した改善提案型の内部監査報告会のあり方 6.内部監査報告のまとめ |
基本を押さえる内部監査基礎講座 【第1回】- 内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ
コース名: 基本を押さえる内部監査基礎講座 【第1回】‐ 内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ【 経営目線で捉える内部監査の仕組み 】 受講期間:3か月(91日) 標準学習時間: 2.5時間 (うち、ビデオ聴取時間 1.7時間、理解度確認クイズを含む) コース終了条件:各種クイズの正解率 70%以上 (修了証書のCPE時間は、上記標準時間となります) | |
1.コース概要 | 企業経営や不祥事対応において内部監査が重視される中で、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための講座の第1回目で、「内部監査の機能とガバナンス上の位置づけ」について学びます。 内部監査の専門性があまり認知されてない日本では人事異動で監査部に配属されて初めて監査機能に取り組むケースが般的ですし、公認会計士や監査役による法定の監査に比べて監査の役割も低く見られがちです。しかし経営に資する監査という内部監査の本来の役割を目指すことで内部監査固有のメリットや必要性も意識されてきます。 また、米国で発展したIIA(内部監査人協会)の基準や指針を業務慣行や組織風土の異なる日本企業でも権威としてそのまま受容するのも問題で、むしろ欧米で発展した監査の理論や手法を日本企業の風土や業務慣行の中で機能するようにいかに工夫して適用できるかに監査のプロとしての力量が発揮されます。 こうして監査や内部統制の理論を足下の実務につなげて機能させるのが経営に資する内部監査への道筋です。そのための課題には内部監査の組織内の位置づけや役割を含むガバナンス面と監査の具体的手続きや方法論などの実務面の両方が含まれます。第1回目の講座では、前者のガバナンス面を対象としています。 |
2.コースの目的 | ・内部監査の歴史を学ぶ ・三様監査、ディフェンス・モデルにおける内部監査の役割を 学ぶ ・経営に資する内部監査、内部監査の今日的課題について学ぶ |
3.受講対象者 | ・内部監査担当者 ・監査役 |
4.受講の前提知識 | 特にございません。 |
5.講師 | 藤井範彰 公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive) 監査法人で約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国流 会計監査の研修講師としての業務や公認会計士協会の委員会活動(国際委員会副委員長、会 計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は内部監査、内部 統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社 員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に 招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスク サービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。 2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務 め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対 応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。 著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』同文舘出版2016年11月,で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。日本内部監査協会月刊監査研究の掲載論文も「経営に資する内部監査のリスク対応~理論と実務で解き明かすリスクベースの監査対応」(2020年7月号)等多数。 |
6.カリキュラム | 1.内部監査の発展の歴史と高度化の方向 2.三様監査におけるそれぞれの監査の特徴と相互関係 3.ディフェンス・モデルに学ぶ内部監査の役割 4.経営に資する内部監査の2つの機能 5.追補:日本企業の内部監査として検討すべき今日的な課 題 |