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サイアカ サイバーセキュリティニュースレター(2026年 8月号)

株式会社サイバープロテックのサイバーセキュリティアカデミー(サイアカ)より、サイバーセキュリティに関する最近のインシデントや最新の動向などの情報をシェアする目的でニュースレターを発信させていただいております。今回は、2026年8月度のニュースレターとなります。

1. OpenAIのHugging Faceの情報漏洩事件、約7百のAIエージェント不正行為に関係

8月26日に発表されたMETRとRedwood Researchによる独立調査報告書によると、7月に発生したOpenAIにおけるハギングフェイスのセキュリティ侵害は、隔離措置が講じられていたにもかかわらず、1,200のAIエージェントが非公式のメッセージボードで連絡を取り合ったことがきっかけとなった。そのうち約700のAIエージェントが、オープンソースのAIプラットフォームであるハギングフェイスに対し、前例のない攻撃を実行した。

AIエージェントは非公式の掲示板に約7万件のメッセージとファイルを送信し、ExploitGymベンチマークの自動採点システムを欺くための複数のプロジェクトを調整していた。AIエージェントは、自身の成績記録を「偽装、編集、または削除」する方法を考案していた。

最も注目すべき点は、この事件が、研究者たちがモデルに約200もの不可能な評価タスクを割り当てたことがきっかけで発生し、AIエージェントは、適切に失敗する代わりに、制約を単純に回避してしまったことである。

今回の事件は、適切な安全対策が講じられていない場合、AIエージェントが「技術的な制御を回避し、承認されていない経路を通じて連携し、人間の指示によらない危険な行動をとる可能性がある」ことを示した。

  • 注目ポイント:同じような目的を持つAIエージェントが、同じ環境に置かれた場合、情報共有が成功に役立つと判断したため、自然に協調行動が発生した点は驚きである。

 

2. トレファク子会社カインドオル、フィッシングメールで13万件超の個人情報漏えいの可能性

8月28日、トレジャー・ファクトリー子会社のカインドオル(ブランド古着買取・販売チェーン)が運営するECサイトが利用するECプラットフォームのスタッフアカウントに第三者による不正アクセスがあり、登録されているお客様の個人情報が外部に漏えいしたことが公表された。不正アクセスを受けたスタッフアカウントを使用していた従業員宛に、当社が利用するECプラットフォームの運営会社を装ったフィッシングメールが送信され、当該メールに記載されたリンク先の偽サイトにおいて、スタッフアカウントの認証情報を入力し、当該認証情報が第三者に取得されたことが、本件不正アクセスの原因としている。

漏えいした可能性がある顧客情報は、現時点で136,464名であり、氏名、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス等の情報が含まれている。

当該スタッフアカウントには二段階認証が設定されておらず、メールアドレスとパスワードのみでログインできる状態となっていたことに加え、設定されていたパスワードについても十分な強度でないという脆弱性があったことが示されている。

  • 注目ポイント:二段階認証、フィッシングなどへの社員研修、重要情報へのアクセス権限の管理、監視対策の重要性が示されている。

 

3. Android 17、デバイスセキュリティ強化でWi-Fi追跡に対する新保護機能追加

 GoogleはAndroid 17で、プライバシーとネットワークセキュリティに関する新たな保護機能を導入した。これには、アプリがユーザーのローカルWi-Fiネットワークに接続されたデバイスを許可なくスキャンすることを防止する、より厳格な制御機能が含まれている。

家庭内プロファイリングの削減、追跡の制限、そして悪意のあるWi-Fiアクティビティから携帯電話のSMS詐欺に至るまで、さまざまな脅威からユーザーを保護することを目的としている。

Androidスマートフォンは、スマートテレビ、カメラ、ゲーム機、スピーカー、プリンター、その他のIoT機器が共有する家庭用Wi-Fiネットワークに接続することが多いが、従来は、アプリはユーザーにアクセス許可を明確に求めなくても、同じローカルネットワーク上のデバイスを検出できる可能性があった。その情報によって、家庭のテクノロジー、行動、またはデバイスの所有状況に関する詳細が明らかになる恐れがある。

Android 17ではローカルネットワーク保護が強制的に適用されるようになり、アプリはローカルネットワーク上のデバイスをスキャンしたり接続したりする前に、明示的な許可を要求する必要がありる。これにより、ユーザーは自宅のWi-Fi環境において、どのアプリケーションが近くのデバイスを閲覧し、通信できるかをより細かく制御できるようになる。

 

4. Broadcom、エンタープライズAIエージェントのセキュリティ強化でVMware AI Factory発表

ブロードコムは、ラスベガスで開催されたVMware Explore 2026において、VMware AI Factoryを発表した。これは、VMware Private AI Cloud内に構築されたソフトウェア定義型の基盤であり、企業がベアメタルインフラストラクチャからライブモデル推論に至るまで、AIワークロードの展開、管理、およびセキュリティ確保を支援するように設計されている。

企業はデータが既に存在する場所でAIを実行したいと考えているが、これまでハードウェアからモデルへの移行はあまりにも煩雑であったことに対処するものである。

このプラットフォームの核となるのはスピードであり、VMware Cloud Foundationの自動化機能により、ハードウェアのプロビジョニング、ソフトウェアスタックの有効化、エンドツーエンドのライフサイクル運用を完全に自動化することで、ベアメタルサーバーのデプロイから最初のAIモデルの提供までの時間を数週間からわずか数時間に短縮できる。

 

最後までお読みいただき、有難うございます。

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