個人情報がビジネスの重要な資産となり、国際的なフレームワークで保護する動きにある。例えばPrivacy by Design(計画的プライバシー対策 以下PbD)がある。PbDを具現化する手法の一つがプライバシー影響評価(Privacy Impact Assessment以下PIA)である。2017年にPIAに関する国際標準化規格ISO/IEC 29134(Guidelines for privacy impact assessment)が発行され、2021年5月には日本産業規格JIS X 9251が発行された。個人情報が経営資産として活用されている一方、個人情報を提供した個人が関与しない状態で、個人情報が利活用され、プライバシー侵害あるいは個人情報漏洩のリスクがある。PIAはこれらのリスクを解決する有効なツールである。本コースでは、PIAの具体的な実施手順を学習する。